無駄のない実用文を作るには?必要なのは切り捨てる能力

 

実用的な文章は、読者の求めていない余計な文言を省いて、伝えたい内容のみを論理的にまとめた状態で仕上げる必要があります。

 

文学的な表現や主旨から離れた話題なども、実用文では求められていません。

 

読者へ誠実に伝えようと加えた文言が実用文では不要な場合もあるため、判断するには知識が必要です。

 

切り捨てるべき文言や内容などを具体的に確認して、より良い実用文を書く能力を身につけましょう。

 

余談は不要!主旨に沿った内容のみをまとめて読者を飽きさせない

 

実用文において求められるのは主旨に沿った情報であり、脱線した内容は基本的に切り捨てる対象となります。

 

面白い内容でも主旨と関連性が薄ければ、読者は不要な情報と判断して興味を失う可能性が高いからです。

 

実際に管理人も知りたい情報をインターネットで調べて読んでいたとき、関係のない内容が続いて読む気がなくなった経験があります。

 

読者の興味を維持する文章に仕上げるため、主旨から脱線した内容は切り捨てるようにしましょう。

 

自信のなさを表す意見の前置きを取り除いて信用できる文章を作る

 

筆者が自分の意見を述べる際に前置きが書かれている場合がありますが、実用文では取り除く必要があります。

 

前置きによって逃げ腰になった文章では、信用して良い情報かを判断しづらくなり読者が困惑します。

 

不要な前置きの例は、以下を参考にしてください。

 

(例)

あくまで個人の見解ですが~

個人の意見になりますが~

 

これらの前置きは筆者が自分の意見に自信がない場合に読者の批判を恐れて付け加えるものであり、切り捨てても文章は成立します。

 

自分の意見に自信を持つには根拠が必要なため、前置きが不要だと思えるまで調べてから堂々と主張して読者の信用を得ましょう。

 

考えの押し付けとなる前置きは控えて受け取り方を読者に委ねる

 

強調の前置きは、後に続く文章を読者に強く印象づけて筆者の考えに誘導する効果があるので結論から始めるのが最適です。

 

強調の前置きの例は、以下を参考にしてください。

 

(例)

・ここで重要なのは~

・注目すべきは~

・周知のとおり~

・これから話すのは~

 

上記ような前置きにより重視すべき点が指定されており、読者は筆者の考えを押し付けられていると感じます。

 

強調の前置きは取り除いて、どの情報に重点をおいて受け取るのかは読者に委ねるのが適切です。

 

読者を離さない文章に仕上げるために、求められている情報を伝えることに徹して余談と不要な前置きは全て切り捨てましょう。